「アウトプットしなければ、世界は変わらない。」
これが、本書読んで一番、私が感じたことです。
見返しには、
「現実世界はアウトプットでしか変わらない」
と書いてあります。
まさに、その通りではないかと思います。
メンタリストのDaigoさんも、8年間ずっといじめから耐え忍んできました。
しかし、
「ナタを投げようとする。」
という一つのアウトプット(≒表現方法で示す)ことをしたことで、
いじめはパタリと止んでしまったそうです。
「世界が変わるのを8年間待っていたけど、意味なかったじゃん」
そう覚ったときから、Daigoさんの人生は変わったそうです。
さらに、ことさら、無限に情報が増えていくこの時代。
「インプット」はスマホを使って、誰でも手軽にできるようになりました。
しかし、これから大事になっていくのは「アウトプット」。
その先駆けとして、様々な方法を網羅した本として、
優秀なのが本書『アウトプット大全』ではないでしょうか。
私が特に、印象に残ったのは、トピック61項目の「続ける」です。
「あれをやろう、これをやろう」と思って新しいことに挑戦してみることがあります。
しかし、どうしても「続かない」。
誰にでもある悩みだと思います。
本書では、次のような、
①「今」にフォーカスする
②楽しむ
③細分化する
④記録する
⑤ご褒美を用意する
というテクニックを応用することで、「続きやすくなる」ことが、本書では述べられていました。
このような、
・キーワードに沿って
・具体的なアウトプットな方法を紹介している
という2点において、とても優秀な本だと感じました。
しかし、ふと思い返すと、これと同じようなテクニックを紹介しているのは、本書だけではないように感じます。
私の正直な思いとしては、
このような5つのテクニックを使っても、
「どうしても続かない」。
それが、本当の悩みではないでしょうか?
少なくとも私自身は、
「これらをやってみたけどうまく行かなかった?」
「では、どうやったら続くのだろうか?」
と、本書を読んでさらに悩みました。
その答えの示唆となる問いが、
次の2つに集約されるのだと、私は考えます。
1つ目に、
「そもそも、どうしてそれを続けたいのかだろうか?」
「本当に続けたいと私は感じているのだろうか?」
これは、「なぜ?」「どうして?」を「目的」や「理由」を含んだ根本的な問いです。
2つ目に、
「続けることを(意識的に/無意識的に邪魔している要因はなんだろうか?」
という問いです。
これは、自分の中では普段スポットを当てられていない、妨害要因に対する問いです。
これらの2つの問いを自分自身に問いかけることで、
「続けられない自分」に向き合うことができるのではないかと考えました。