読み終わったとき、涙が止まらなかった。
人生で初めて泣いた漫画だった。
この本には、一人の人間の苦悩や葛藤が詰まっている。
それは、嬉しさやドキドキ、青春。
そして対になって生まれてくる裏切りに対する。哀しみ、憎悪。
この溢れ出てくる涙をなんという言葉で形容したらいいのかわからなかった。
つまりそれは、「適切な言葉が見つからない」ということでもあった。
共感でもない、感動でもない、同情でもない。
しかし、苦しみや哀しみが心を直接わしづかみにしてくる感覚。
初めてそんな感情に出会わせてくれた本書に感謝したい。
幼馴染と仲良くなり、恋を知り、そして、本人は知らない嘘を知ってしまったボクくん。
相思相愛のはずなのに、出来てしまった壁。
その両方の感情が入れ替わる、
ボクくんの苦悩が否が応でもこころを掴んで話さなかった。
唯一、本書を希望なのは、ボクくんが今、現在も幸せを感じながら生きていることである。
ぜひ、続編が読みたいと思っている。人生の宝物となる1冊だった。
2020/08/26追記
虹走さん、本人に見ていただけて感激です…✨
本の中で、印象的だったのがこのシーンです。
大好きなKちゃん。
しかし、詐欺をしたのは、そのお母さん。
どれだけ憎くても、憎くても、
「大好きなKちゃんを泣かせることは出来ない」
もうこの場面だけで、涙腺がもろくなってしまいます…。
ハンカチ、ハンカチ…